2017/12/07
最近、テレビで証券会社や信託銀行のCM等で「ラップ口座」や「ファンドラップ」という言葉をよく耳にします。
では、このラップ口座とはどのようなものなのでしょうか。本記事では、解説していきます。
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ラップ口座・ファンドラップとは
ラップ(WRAP)口座とは、金融機関に投資を一任するサービスです。
証券会社等の金融機関と投資一任契約と呼ばれる契約を結び、金融機関は顧客の意向(リスクをどこまで許容するかなど)を考慮しながら、顧客の代わりに運用します。
投資一任契約(金融商品取引法より)
当事者の一方が、相手方から、金融商品の価値等の分析に基づく投資判断の全部又は一部を一任されるとともに、当該投資判断に基づき当該相手方のため投資を行うのに必要な権限を委任されることを内容とする契約
ラップ口座の内、投資信託のみを投資対象とするものをファンドラップと呼ぶことが多いですが、金融機関によってはラップ口座=ファンドラップという意味合いで使用しているところもあります。
ある程度の資金が必要
ラップ口座やファンドラップを始めるためには、ある程度の資金が必要となります。
例えば、野村証券の「野村ファンドラップ」は最低500万円の資金が必要になります。
また、大和証券の「ダイワファンドラップ」は最低300万円の資金が必要になります。
どの金融機関でもこのくらいの資金は必要です。
より富裕層向けのサービスのSMA
ラップ口座・ファンドラップもある程度の資金が必要ですが、より富裕層向けのサービスがあります。
それは、SMA(セパレートリー・マネージド・アカウント)と呼ばれるサービスで、より顧客毎のオーダーメイドで投資を行います。
ただし、富裕層向けなので必要な資金量も桁違いです。
例えば、野村証券の「野村SMA」は最低5000万円の資金が必要になります。
また、大和証券の「ダイワSMA」は最低1億円の資金が必要になります。
手数料がかかる
これらのサービスですが、当然費用がかかります。
固定報酬制と成功報酬併用型が選べることが多いです。
概ね、運用額の年0.5%~2%の手数料がかかります。
メリット・デメリット
メリット
メリットは、自動で銘柄の選定や売買、必要に応じてリバランスを行ってくれるので、投資を行う上での「時間」を節約できる点です。
また、自分で銘柄を選択せずにプロに任せるという安心感があります。(ただし儲かるとは言っていない)
デメリット
デメリットは、ある程度の資金が必要な点と、時間を買う分の手数料を取られる点です。
年数%の手数料が余分にかかる(投資信託を買う場合、投資信託の信託報酬に加えて、ラップの手数料がかかる)ので、運用成績がふるわない可能性もあります。
また、あくまでも投資なので元本割れの可能性もあります。(その場合でも報酬はとられる)
まとめ
「ラップ口座」や「ファンドラップ」、便利で安心感が得られるサービスですが、その分余計に費用がかかります。
覚えておきましょう。
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