2017/12/07
先日、情報セキュリティの勉強の一環として、企業情報管理士認定試験を受けてきました。自己採点の結果は、合格点を超えていました。しかし、結果発表まではどうなるかわからないので、ドキドキしながら待ちたいと思います。
本記事では、企業情報管理士認定試験について、紹介します。
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企業情報管理士認定試験とは
概要
企業情報管理士認定試験、名前から何となく試験の内容は想像できますが、あまり聞いたことのないマイナーな資格かと思います。
この試験は、一般財団法人 全日本情報学習振興協会が運営する民間資格試験です。この法人が運営する他の試験の内、最も有名なのは、個人情報保護士認定試験ですね。
近年、企業における情報セキュリティが定着化しつつあります。そうした中で、知的財産法や個人情報保護法等の幅広い法令の理解や、具体的に情報セキュリティの構築・推進を行える人材が求められています。
そのために、それぞれの分野を横断的に理解する人材の育成を目的とした資格試験になります。
試験内容
全100問の4択問題を、120分で解答する試験になります。マークシートで解答します。合格の基準は、全分野合計で80%以上の正解です。
具体的に出題される分野は、以下の4分野です。
コンプライアンス
著作権、知的財産権、個人情報保護法、不正競争防止法など
出題数は25~30問
リスクマネジメント
リスクアセスメント、リスクマネジメント、リスク評価手法、リスク対応など
出題数は15~20問
安全管理措置対策
組織的・人的・物理的・技術的な安全管理措置
出題数は40~50問
企業の経営情報化
企業の経営情報化戦略の基本的な知識(SWOT分析など)
出題数は5~10問
実施時期
年4回、2月・5月・8月・11月に実施されています。
試験会場
東京・横浜・名古屋・大阪・福岡で実施されています。
大都市でしか受験できないため、近隣に住んでいない方の受験は、前日からの宿泊が必要になるかと思います。
合格率
平成25年度の平均合格率は、45.8%です。
受験料
受験料は、10,000円(税別)です。
受験者数・受験者層
受験者数は公表されていません。私が受けた東京会場で150人弱でしたので、全国で300人~500人程度と予想します。
また、男性が圧倒的に多かったですね。また、年齢層は30台後半から40台が中心といったところでしたね。
更新制度
2年に1度の更新制度があります。更新には、WEB上での更新テストに合格する必要があります。更新手数料は、2,000円(税別)です。
受験した理由
情報セキュリティの勉強の一環
今回、私がこの試験を受験したのは、情報セキュリティの勉強の一環です。
企業が守るべき情報とは、そもそもなにか、ということを法令の知識と合わせて学習することができます。
信用を得る
私は、フリーランス(正確には法人成りしていますが)で活動しています。
フリーランスは、信用が低いので、取引をしてくれない企業もあります。
情報セキュリティを重視していることをアピールで、少しでも信用が得られれば、と考えました。
ただし、申し込みをした後にこの試験がマイナーであることが分かりました。信用を得られるかと言われれば、難しいかもしれません。
受験した感想
ネットからの情報で、そこまで難しくないと考えていたものの、想像よりは大変でした。
それぞれ深い部分までは求められないものの、幅広い分野の知識の習得が必要です。普段の仕事では直接使わない知識の勉強は、やはり大変でした。80%以上の正解が必要なので、苦手な分野を捨てることも難しいですね。
また、試験時間120分で100問の問題を解くのは、結構な集中力が必要です。問題も「正解はどれか」と「誤りはどれか」が入り交じっているので、気が抜けません。
結果
結果ですが、無事に合格することができました。
やたらと豪華な賞状と、金のカードが届きました!
結果は、試験から約1か月後に協会のホームページから確認できます。
まとめ
企業情報管理士認定試験、民間の資格試験であり、合格したからといって独占的な業務を行えることができるといったことはありません。
しかし、企業が扱う情報や情報セキュリティについて幅広い分野の知識を習得できます。
情報保護が重要な部門や職場の管理職や従業員の方にオススメです。また情報セキュリティに携わるシステムエンジニアの方も、仕事の範囲を広げるという意味で有用でしょう。
試験ホームページ
企業情報管理士認定試験