2017/12/07
マイナス金利の影響で、日興アセットマネジメントが、運用する日興MMFを繰り上げ償還すると発表しました。
また、T&Dアセットマネジメントの大同のMMFについても、繰り上げ償還を検討中です。
マイナス金利を受けてのMMF(マネー・マネージメント・ファンド)への影響と今後の予想をまとめました。
※各MMFの取り扱いまとめについては、随時更新しています。
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各MMFの取り扱いまとめ
各MMFの取り扱いまとめました。(2016年12月26日更新)
現状、全てのMMFが償還済で、売買を行うことはできません。
- 野村 – 野村MMF ⇒ 2016年8月31日繰り上げ償還済み
- 大和 – ダイワMMF ⇒ 購入受付停止・2016年10月31日繰り上げ償還済み
- 新光 – 新光MMF ⇒ 2016年7月29日繰り上げ償還済み
- みずほ – MHAMのMMF ⇒ 2016年7月29日繰り上げ償還済み
- T&D – 大同のMMF ⇒ 2016年4月28日繰り上げ償還済み
- 三菱UFJ国際 – 国際のMMF ⇒ 2016年4月28日繰り上げ償還済み
- アムンディ – りそなMMF ⇒ 2016年4月28日繰り上げ償還済み
- 農中全共連 – JAのMMF ⇒ 2016年6月30日繰り上げ償還済み
- 三井住友 – 三井住友MMF ⇒ 2016年4月28日繰り上げ償還済み
- 岡三 – 日本パーソナルMMF ⇒ 2016年4月28日繰り上げ償還済み
- 三菱UFJ国際 – S-MMF ⇒ 2016年4月28日繰り上げ償還済み
- 日興 – 日興MMF ⇒ 2016年2月15日繰り上げ償還済み
MMF、今後の予想
このままマイナス金利が継続、更に拡大ということになれば、日興MMFや大同のMMFに引き続き、各社も繰り上げ償還が行われると、私は考えています。
野村MMFやダイワMMFは残高も多く、確定拠出年金向けにも販売しているため、簡単には繰り上げ償還出来ない事も予想されますが、運用困難な状況から元本割れしては元も子もないので、その方向に進むのではないでしょうか。
ペイオフの対策としてのMMF
個人が銀行に預金した場合、その金融機関が破たんした場合1000万円までしか完全には預けたお金が保証されないというペイオフという制度が日本にはあります。
その対策の1つとして、元本割れの可能性が限りなく低いと考えられていたMMFの購入がありました。
投資信託の仕組み上、仮に投資信託が関係する機関が破綻したとしても、投資家が預けたお金は制度的に全額守られるようになっています。
その対策が取れなくなるので、他のペイオフの対策として他の方法を考える必要が出てきました。
私も最善手を模索中です。(自分のお金がペイオフにひっかかるほどないのが悲しい、完全に知的好奇心ですね)
分かり次第、また記事にする予定です。
まとめ
マイナス金利の影響が、色々なところに出てきました。MMFの購入受付停止もその代表的な1つです。
今後、似た仕組みであるMRF(マネー・リザーブ・ファンド)への影響も考えられます。
今後の動向に注目しましょう。
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