NISAで投資すべき人

金融

NISA=ニーサ(少額投資非課税制度)、1年の投資金額が120万円まで5年間、そこから得られる配当所得と譲渡所得が非課税になる制度です。
しかし、NISAで譲渡損が発生した場合、通常口座で発生した譲渡所得・配当所得と損益通算が出来ないというデメリットがあります。
どういう人がNISAを利用すべきなのか、まとめてみました。

スポンサーリンク

1年間の投資金額が120万円以内の人は、利用すべき

1年間の投資金額が120万円以内の人は、すべての投資をNISAに集中する事で、通常に取引するよりも損する事はないので利用すべきです。

例1:株Aの譲渡益30万円と株Bの譲渡益10万円が出ている場合
●通常
譲渡益:400,000円
税金:81,260円(400,000円 × 20.315%(所得税15.315%・地方税5%))
収益:318,740円

●NISA
譲渡益:400,000円
税金:0円(非課税)
収益:400,000円

⇒NISAの方がお得
例2:株Aの譲渡益30万円と株Bの譲渡損10万円が出ている場合
●通常
譲渡益:200,000円
税金:40,630円(200,000円 × 20.315%(所得税15.315%・地方税5%))
収益:159,370円

●NISA
譲渡益:200,000円
税金:0円(非課税)
収益:200,000円

⇒NISAの方がお得
例3:株Aの譲渡損30万円と株Bの譲渡損10万円が出ている場合
●通常
譲渡損:400,000円
税金:0円(譲渡損のため)
収益:-400,000円

●NISA
譲渡損:400,000円
税金:0円(そもそも非課税)
収益:-400,000円

⇒NISAも通常も同じ
スポンサーリンク

1年間の投資金額が120万円以上の人は、損をする場合がある

一方、1年間の投資金額が120万円以上の人は、どうでしょうか。NISAに上限の120万円、それ以上を通常で投資した場合と、全て通常で投資した場合を比較すると、通常の方が得になる場合があります。

例1:株Aの譲渡益40万円と株Bの譲渡益20万円が出ている場合
●通常のみ
譲渡益:600,000円
税金:121,890円(600,000円 × 20.315%(所得税15.315%・地方税5%))
収益:478,110円

●NISA+通常(株Aの譲渡益はNISA、株Bの譲渡益は通常)
譲渡益:600,000円
税金:40,630円(通常分の200,000 × 20.315%(所得税15.315%・地方税5%))
収益:559,370円

⇒NISA+通常の方がお得
例2:株Aの譲渡益40万円と株Bの譲渡損20万円が出ている場合
●通常のみ
譲渡益:200,000円
税金:40,630円(200,000円 × 20.315%(所得税15.315%・地方税5%))
収益:159,370円

●NISA+通常(株Aの譲渡益はNISA、株Bの譲渡損は通常)
譲渡益:200,000円
税金:81,260円(通常分の400,000 × 20.315%(所得税15.315%・地方税5%))
収益:118,740円

⇒NISA+通常の方がお得
例3:株Aの譲渡損40万円と株Bの譲渡益20万円が出ている場合
●通常のみ
譲渡損:200,000円
税金:0円(譲渡損のため)
収益:-200,000円

●NISA+通常(株Aの譲渡損はNISA、株Bの譲渡益は通常)
譲渡損:200,000円
税金:40,630円(通常分の200,000円 × 20.315%(所得税15.315%・地方税5%))
収益:-240,630円

⇒通常のみの方がお得
例4:株Aの譲渡損40万円と株Bの譲渡損20万円が出ている場合
●通常のみ
譲渡損:600,000円
税金:0円(譲渡損のため)
収益:-600,000円

●NISA+通常(株Aの譲渡損はNISA、株Bの譲渡損は通常)
譲渡損:600,000円
税金:0円(そもそも非課税)
収益:-600,000円

⇒NISA+通常も、通常のみも同じ

例3のケースで、通常のみで取引を行った場合の方が特になります。つまり、NISAで損&通常で益が出る場合に、通常のみよりも損をしてしまいます。
投資に回すお金が120万円以上ある方や、売買を繰り返し投資総額が120万円を超える方は、NISAを使うと損が出る可能性があるという認識が必要です。

NISAではリスクの少ない金融商品に投資すべきか

それでは、NISAでの損失を少なくするために、NISAではリスクの少ない金融商品に投資すべきなのでしょうか。
その答えは必ずしもYESとは言えません。なぜならば、リスクの少ない金融商品というのは、つまりリターンも少ない金融商品です。儲かったとしてもリターンが少なければ、せっかくの非課税の恩恵も極めて少なくなってしまいます。

低リスクの金融商品に投資し、譲渡益が100円だった場合
●通常
譲渡益:100円
税金:20円(100円 × 20.315%(所得税15.315%・地方税5%))
収益:80円

●NISA
譲渡益:100円
税金:0円(非課税)
収益:100円

⇒NISAでも20円しか得しない

NISA口座を開設するためには、住民票の取得などの手続きの手間がかかります。低リスクの金融商品では、それに見合うだけのリターンが得られにくいです。

まとめ

NISA、通常口座で発生した譲渡所得・配当所得と損益通算が出来ないというデメリットのために、必ずしも全ての人が得する制度ではない点に注意が必要です。(投資金額がNISA上限の120万円以上になる人)
ただし、投資金額が120万円以下の人には損がない制度でもあります。
「まずは少額で初めての投資を」という人は、ぜひ利用してみて下さい。

タイトルとURLをコピーしました